春から初夏にかけて、黄砂やPM2.5などの大気汚染物質が飛来しやすい季節です。
特に5月は、気温の上昇とともに空気中の微粒子の影響を受けやすく、喉の違和感や咳、息苦しさなどの呼吸器症状に悩まされる方が増えてきます。
黄砂やPM2.5は目に見えにくい細かい粒子で、体内に入り込むと気道を刺激し、咳や痰、鼻づまりなどの症状を引き起こすことがあります。
また、アレルギー症状を悪化させたり、自律神経のバランスを乱す原因にもなりかねません。
こうした外的な刺激に対して、身体の内側から免疫力や自然治癒力を高めておくことが大切です。
東洋医学では、呼吸器の不調は「肺」の機能の乱れと捉えられています。
肺は体表とつながっており、外邪の影響を受けやすいとされます。
そのため、身体のバランスを整え、巡りを良くすることが、呼吸器トラブルの緩和につながります。
鍼灸では、体内の気血の流れを整えることで、肺の働きを高め、咳や喉の違和感といった症状の緩和を目指します。
また、慢性的な疲れやストレスが呼吸器に影響を与えるケースもあるため、リラックス効果も重要です。
鍼灸施術によって副交感神経が優位になり、深い呼吸がしやすくなることで、自然な呼吸リズムを取り戻す方も少なくありません。
日々のセルフケアとしては、外出時にマスクを着用し、帰宅後のうがいや洗顔を習慣にすることが基本です。
室内の空気環境を整え、適度な加湿や換気を心がけることも呼吸器を守るうえで重要です。
東戸塚鍼灸治療院では、季節や環境に応じた体調管理のご相談も承っています。
咳が長引いてつらいと感じたら、早めのケアで快適な毎日を取り戻しましょう。