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鍼灸治療院コラム

2025/06/21
院長コラム
【血圧が不安定になる6月…気圧と血流の関係とは?】

「最近、血圧の変動が激しい」「朝は低く、夜になると高くなる」「雨の日にめまいやふらつきがある」——6月に入ってこうした血圧の不調を感じる方は少なくありません。
この時期、特に高血圧や低血圧の持病がある方は、気圧や気温の変化に体が振り回されやすくなるため、注意が必要です。


梅雨時の6月は、低気圧と高湿度が交互にやってくる不安定な気候が特徴です。
気圧が下がると血管が拡張しやすくなり、一時的に血圧が下がる傾向があります。
その結果、めまいや立ちくらみ、倦怠感といった症状が出やすくなります。一方で、気温が急に上がった日には体内の水分が失われやすくなり、血液がドロドロになって血圧が急上昇することもあります。


このような急激な変動は、体に大きなストレスを与えます。
特に40代以降の方や、心臓や血管に負担がかかりやすい方は、ちょっとした気候の変化で不調を感じやすくなります。


加えて、梅雨の時期は運動不足や睡眠の質の低下も重なり、血流のバランスが乱れやすくなります。
屋内にこもりがちになることで身体の循環が悪くなり、血圧のコントロールが難しくなることも多いのです。


では、6月の血圧不安定に対してどのような対策ができるのでしょうか?


まずは、朝晩の血圧チェックを習慣にすることが大切です。
血圧は1日の中でも変動があるため、一定のタイミングで記録することで、自分のパターンを把握でき、早めの対処に役立ちます。


次に意識したいのが、身体を温めることと軽い運動です。
雨で外出が難しい日は、室内でできるストレッチや深呼吸を取り入れるだけでも、血流を改善し、自律神経を安定させることができます。
お風呂もシャワーだけで済ませず、湯船に浸かってリラックスすることがおすすめです。


また、塩分やカフェインの摂取を控えめにすることも重要です。
梅雨時は食欲が落ちやすく、ついインスタント食品や刺激の強いものに頼りがちですが、これが血圧の乱れを助長する要因となります。
野菜を中心としたバランスの良い食事と、適度な水分補給を心がけましょう。


どうしても血圧の安定が難しい、体がだるくて動けないという方には、身体の循環を整える施術も有効です。
自律神経や血流のバランスをやさしく整えることで、気圧や気候の変化にも強い体づくりをサポートできます。

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